2004-02-10 更新
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旗幟鮮明
−2004年2月現在の私的カップリング考−

 突然ですがカップリングの話しなどしてみようかと思います。

 このゲームの良い処は、例え大本営が何を公式とほざこうと、ゲームに準拠する限りは、手前勝手な「世界の選択」が選べます。何たって生徒だけだって男女合わせて22名、教師が加わって+3、猫に上司に実験体、神様に裏設定まで加えたら、何人入るんだこの野郎って位キャラが揃ってますからね。それに対してそれぞれ組合せを考えれば、それこそとんでもない数字になるのは目に見えています(ちなみに男女人外関係なく、22人で462CP、概算40人なら1560CP(笑))。ましてヒトの好みは千差万別。こうだという公式見解がなければ無限にカップリングや展開が思い付ける筈なんですよね。

 その所為か判りませんが、少なくとも私は最も好きなキャラ含め、全てのキャラのカップリングに関して割と寛容な方に思考回路が働きます。それこそ今迄考えた事すらない同性カップルも含めて、です。他人様のマイナーメジャー取り混ぜた、各種多様な組み合わせっぷりに、ああこの可能性もあるよな、その組合せは確かに面白そうだと受け入れが利きます。キャラの好みの軽重こそありますが、公式見解的にはこう!とかXXでない認めない!という様なガチガチな部分はほぼ皆無と言って良いかと。それは、出てるキャラ全員の抱え持つドラマが嫌いじゃないからですし、それだけの柔軟性がゲームに存在しているからです。誰と誰がどの様に組んでも面白い、それがこのゲームの面白い処の一つ。逆に公式見解に添い過ぎてるとつまらないとか思っちゃったりしますから、臍曲がりも大概にしろという処でしょうか。そういう前提を踏まえた上で、やはり私にも、「ああ良いなあこの組合せ」とか無条件に「はにゃ〜ん☆」と腰砕けになってしまう組合せとかがある訳で。今回はそんな話しを少ししようかと思います。



0.原則的なヒエラルキー

 多少の順位差は確かに持ってますが、私自身はGPMに出てくるキャラはどれも嫌いではありません。ただもう、ダントツに図抜けて好きなキャラが一人居ると言うだけで、それ以外はマラソン宜しく第一グループ・第二グループといった形で、集団で後続している感じです。詳しい処はココロの世界地図(笑)でも見て貰うとして、至上主義を標榜して憚らぬ程に、ヒエラルキーの頂点に『善行忠孝』が存在します。組合せとしての云々みたいな事を突き詰める以前に、様々な意味での「彼」を突き詰め極めたいという欲望の方が高いんですよ。故に「誰とどの様に組んでも面白い」という大前提が先ず、存在しています。まあ元々ガンパレに限らず「拘り以外は排他・排斥する」という馬鹿な思考回路は持ち合わせてないヒトなんですが、このゲームは殊にそういう多様性が色濃く出てまして、普段以上にキャパが広い見方になってます。何たって生まれて初めて自主的に801世界を肯定出来ちゃった位だし(爆笑)。割と居ればいいと言いますか。居るだけで喜んじゃうキャラで、それで手前の解釈に近ければなお良しという点でもダントツです。自分で書けない、或いは解釈の関係上書かない関係や展開でも、面白ければそれで良し。それが「彼」とガンパレキャラに関する、今も昔も変わらぬ大前提です。



−その上で。



1.2004-02現在のカップリング状況

 現状個人的に萌え度の高いカップリングは以下の通り。


 ・善行×萌

 すいません。この組合せが好きな事に理由なんて無いんですよ。二人一緒に同一スペースにいるのを見るだけで、無条件に「はにゃ〜ん☆萌え☆」と腰砕けに転がりまくるのは、最早脊髄反射に等しいかと。ヒト様の話に出て来る、手前のキャラとは全然違う解釈の二人でも、会話してたりするだけで大喜びですから。つか、俺もそんなベタ甘でリリカルな二人を書きたいですよ(爆笑)

 それはさておき、基本的にウチの二人は善→萌です。忠孝君の方が過剰に思いを持ってて、萌は原則的に彼を見てません。ですが、忠孝君の方も結構な複雑骨折で、萌を好きなのは萌に降臨した男を追っているという深層心理と、同じ戦場の体験者という事での甘えがあって、そのどれもに自覚があるんで強烈な負い目を抱えていたりします。だから余計に扱いが過剰になるのですが、それを萌が余り良い様に思って無い事も感知してて、常に葛藤が付いて回ってるという訳です。見てるだけで良いと言うにはウエイトの高い位置に彼女が居るので、自らを律し切れずにいる、というのが忠孝君で、それを冷ややかに萌は見つめてる節があります。とにかく他のキャラに通じる嘘が、萌にだけは全く通じない。だからといって指摘する訳でもなく、事態に応じて解ってて騙されてくれたりもするのが、益々もって奴のハートを掴むというか。流石は癒し系というか。早い話が萌に甘えてるんですねこの馬鹿(爆笑)

 一方萌はと言うと、基本的に忠孝君の事は、好きでも嫌いでもありません。むしろ、嫌いなのかも、と思わせる節があります。彼は怖いし気持ち悪いけど(笑)、側に居ると色々と自分にとって得だから敢えて居る、みたいな感じ。相手が自分を見てない事も、判ってて甘えてる事も感知してますしね。だから、互いが相手をきちんと等身大に見据えた時が、この関係の成就ポイントだろうと思ってはありますがさて(笑)。今は流されてるだけですが、どこまで萌が彼を許せるか、に掛かってるかもしれません。


 ・若宮×素子

 最初期から割に標榜してるんですが、ネタとして余り書いてないので気が付かれないとでもいいますか(笑)。まあ確かに善萌程腰砕けにはならないですし、もう少し理性的にカップリングを考えた結果でもありますから、判らなくて然るべきかと。

 この関係は「救い」がキーワードです。素子さんを救えるのはやはり彼だろうと。そして、女神を只の女に「昇格」させられれば、若宮を救えるかも知れないのは素子さんではないかな、と。ただ、この組合せには最終的に「別離」がつきまといます。別れを厭い、心を壊すかも知れない素子に対して、別れも含めて良い方向に昇華させられる男は若宮の様な存在ではないか、と思ってるのですが、さて。その辺りも含め、素子さんが忠孝君から若宮を選んで行く過程を描く予定なのが「訣別」って話なんですけどね。とりあえず頑張ってみる予定。


 後は特にこれといった組合せを持ってないのですが、他人様の処や思考実験途上で面白いと思った組合せは沢山あります。ホモ嗜好が無いのに若善とか瀬戸善とか来善とか若狩とかも面白いと思った位ですから、推して知るべし。書いてないからと言って否定してる訳でも興味が無い訳でもありませんので短絡しない様に。とりあえず思い付くままにサンプルを幾つか☆

例:
若宮×勇美/来須×真紀/岩田×舞/中村×ヨーコ/中村×勇美/狩谷×舞/狩谷×真紀/来須×萌/岩田×萌/善行×祭/善行×香織 他




以下補足的に。
又は「如何にして板野は善萌者である事を標榜するに至ったか」


 当初、私が拘っていたのは「素子忠孝君手に余る」でした。ひょっとしたら永遠の、最初で最後な本気の女性交際だったのかも知れませんし、こういう女を面白がりそうな男ですから、公式カップリングの可能性が非常に高いのは判ります。ですが、没シナリオ3に散見されるようなイイ女に昇華していたら、それこそ一にも二にも無く選んでいたろうし、公式カップリングの徒となっていた事は想像に難くない程一見非常に私好みのキャラに見えた素子は、ゲームをやりこむにつれて見えてきたモノによって、とても忠孝君の相手には向かないと感じる様になったのです(参考→)。そして、こういう男が相手にするのは、やはり『戦友』として共にフィールドに立てるか、一時的に傷ついた時に癒してくれるか、そのどちらかではないかと思ったのです。

 そうすると非常に良いポジションのキャラが出てきます。それが私にとっては芝村舞石津萌でした。舞の場合は日常面はともかく、戦場と政治に関しては同じ「芝村」でもある訳ですし、正に戦友にうってつけだと思ったのです。寝物語に謀略を語りあうような、色気も糞も無い『戦友』としての彼女。それが私の中の善舞へのイメージでした。だから周囲に「それ世界の選択に思いきり抗ってますよ」と言われようと、善舞が良いという主張をしていたのです。素子では絶対にそういう話しは出来ないし、そういう男相手では、幸せ追求の型が彼と異なるタイプである彼女は、幸せになるのは難しい。そういう気分もあって、善原は描き易いけど素子さんが可哀想だからNGという考え方をしていたのです。

 一方萌については、元々自分に取っての好みのGPM女性キャラNo.1というのに加え、その傷ついた生き方が、心に傷を持つ後ろ向きな生き方を選択した者にとって癒しになる様に見えて、「傷を舐めあう道化芝居」&一時的に一晩だけの寄り添い合いが大好きな私にとって、「戦い続ける忠孝君が疲れた時に、一時何も言わずその膝を空けてくれる様な存在」に見えたってのが大きいです。ゲーム内の校舎修理の二人の会話と有り様が、もの凄くツボでしたねえ。そうしたら外伝では忠孝君の生き方と拘りをある種決定付けた生き物の寄生先にもなっているし、電パレでは妙な拘りが明らかになっている。これはもう、転ぶしかないと思いつつ、何処か「自分が一番好きなキャラ同士だから、強引にくっつけて悦に入ってるだけかもしれない」という枷が付いて回って、大きく言うのは憚られたのも事実でした。裏付けはたっぷり存在しているけど、只の自己満足に過ぎないのではと、思うが故に。

 ただ、冒頭でも述べた通り、誰が誰とどのように組んでも面白いと思うスタンスから考えると、誰かに公式を除いた特定の関係を作り公言するのはダブルスタンダードなのではないかという気分は常に付きまとっていましたし、事実自分の思うカップリングを旗印にする気は全くありませんでした。忠孝君を書ければそれで良い、或いは思い付くネタを書ければそれで良いといった気分だったのです。

 上記状況が変化を始めるのは、「妬心幻想」を書いた辺りでした。若干素子に対する解釈に変化が現れ、手に余るのは変わらないけれど、彼女が固執する理由が把握出来てきたのが大きいです。そして更に、時と共に情報が揃い始め、舞のキャラ解釈に多少の変遷が現れてきます。どうも私が思ってるより彼女はもっと「少女指向」なのではないかと感じ始めたのですね。寝物語で謀略を語る女性には段々と見えなくなってきて、『戦友』にするにはやや弱い印象が付いてくる様になり、これではあの軟体動物の相手に据えるのは難しいと次第に思う様になりました。舞に求めていたのは「同格」ですから、それが存在しない以上は他の女子とのカップリングと同じ事になります。それでは彼女をそこに置く意味がない。これに伴って、舞のカップリング対象が変化し、ヤツの相手としての思考実験対象からは脱落したのです。

 それに対し、検証で無く感性だけで来ている善萌は完全に不動でした。相変わらず密やかに−多分リミッタを外したら暴走しそうな予感があるだけに、目立った作品も書かず、手前のインナーだけでそっと暖めていたのですが、そこはやはり脊髄反射で培われてる組合せです。折に触れきっかけがある毎に噴出は止まりません。とうとうそこを気付いた人物にズバリとやられました−そう、「片恋」のリクエストです。考え始めたら最後、最早躊躇の欠片もありませんでした。そこで覚悟が決まったのです。



…ま、所詮へそ曲がりの戯言と言う事で(笑)



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