この娘もあまり興味が無いというか。この人の前世・先代シオネ・アラダの椿様には強烈に興味があるんですけどね。ゲーム内では只の特攻馬鹿で、猪突猛進の思いこみ娘で、古武道を修め、お姉さんぶる割に世間知らず様。妙に潔癖性。兄を幻獣に惨殺されている。付き合いを深くしてくると、時折可愛い面と、古い家故のむかしを見せてくれるのですが、何と言いましょうか、私にはそれ以上でもそれ以下でもないですね。巫女さん(いや、本当は古武術用の胴着なんですが)フラグないし(笑)。だから特に書く事もないっつーか。特に誰とくっつける、なんてのももってない位、未央ちんには興味がないです。

　でもそれで終わっては何なので、こちらも少し頑張ってみましょう(笑)。意識無く前世に縛られてる所為か、瀬戸口にのみ過剰反応する彼女ですが、原則結構可愛いお嬢さんではあります。本人は全面否定するでしょうが、本当は舞と気が合うのでは？と思いたくなる程、タイプが似てますね。竜候補の好むタイプは似るんでしょうか(笑)。育ちが似てると括ってしまえばそこ迄なのですが、意図を感じなくもないのが、我ながらアレですわ。きっと色々な事を考えながら、古武術を修め、育っていったのかな。その思考回路の全てが無意識の前世に操られる様にして、何の疑いもなく、進むべき道を決めていった自分がある。環境で性格や思考も変わり、そして運命のヒトに出会う事で、「記憶」の蓋がゆっくりと動き出し、その乖離に苦しむ事となる。そんな感じですかね。この娘も自分に素直である事を、余り良い様に思っては居ない様ですが、この娘の場合は見栄やプライドといったモノより、自分の本質を見せてしまう事によって瀬戸口−祇園童子の心が自分から離れるのを恐れる、無意識下の前世心理によるものの様な気がします。没シナリオ３では、この辺りを最後に克服するんですが、克服後の未央ちんは単にわがままなだけな気がして、こんな事で囚われるグッチが哀れ(笑)

　但し、このヒトの前世である椿様には物凄くフラグが立っております。そりゃあそーでしょう。その秀でた能力故に封じられ、食べるものには毒が盛られる日々。「敵」が攻めてきた時にはあがめられたが、その敵も居なくなってしまえば更に恐れられる存在として殺される。それなのに、歪む事無く従容とその定めに殉じた、心優しい姫ですぜ？いやもう、グッチでなくとも惚れてしまいますよ。没シナリオにある「狡いシオネ」の部分も含めて、私は大好きです。ただ、このネタは殆どＣＤドラマでやられてしまったので、私の妄想の介在する余地が若干足りないんですね。「あのヒトには言わないで…」いやーん、たまらないですー＜馬鹿(笑)

　そういえば、ある雑誌のインタビューで芝村氏曰く、「瀬戸口の大人に対抗できない事を気にしている」みたいなのがあったのですが、女はそんなに単純でも簡単でもないですよ？(笑)。確かに未央は、前世記憶に縛られるでなく瀬戸口に引け目を感じているのかも知れませんけど、女の男に対する屈折って、単に精神年齢差を埋められないだけでは出てこないものですから。