世間的には芝村で、第七世代との噂もあるが、実は第五世界唯一のオリジナル。本当は膠原病じみた病も持っていたらしい。目的のために全てを捨てて、芝村になった、全ての運命と戦う娘。そして、『竜』候補・速水とカップリングする様に定められた、生贄のウサギ(自覚有り)−と、此処迄不幸パーツが揃っていて、あれだけ背筋の伸びている、才能豊かな格好良いお嬢さんです。何気にオクテな処も実に宜しい。で、その才能がどうも努力の賜くさいのが、余計に良いんですよ。だから、一見傲岸不遜に見える物言いも、この子の口を通ると何やら鮮やかで気持ちよく聞こえるから不思議です。まあ、多分奥手な部分や反応も含めて「竜の為に作られた」色が濃厚なんですけどね。それでも他のキャラと違って、只一人自らの運命に真っ向からぶつかっていくという点に於いて、この娘は圧倒的に他の追随を許さないヒーローだと思います。他のキャラは自分の傷に後ろ向きだけど、この娘だけは真っ向対立している、それがこの娘を「ヒーロー」と呼ばしめる、最大の理由だと、私は思っております。己の立場を判っていて戦ってるんですよ？これをヒーローと呼ばずして誰を呼ぶ。猪突猛進のキライはあるけれど、それも愛嬌。速水だってこの娘に引きずられてＨＥＲＯになるのだし(笑)

　やっと最近書ける様になってはきたものの、芝村的言動がイマイチ苦手な私(笑)。大好きなんですけどね。可愛い物好きで世俗的にモノ知らずな部分との天然な落差も良いし、何よりあの心地よい言動が良いですよ。自分は全てやってきてる、という絶対の自信があるから、傲岸不遜な物言いになるのだし、自分の感付ける範囲でならそれなりに気も使う(但し不器用(笑))。世界も見えているし、策も回せて戦闘能力も高い。ＧＰＭ世界であれ程「彼女が」嫌われる訳が判りませんって位、良い娘じゃないですか。ま、あの世界の「芝村」というものが問題なのでしょうけど(笑)

　お相手は…いや、速水というのが一番大事ですよね。判ってはいます。判ってはいるのですが…やはり何というかその、私がこの娘を厚志君にくっつけたくないというか。勿体ないというか＜あのな(笑)。速水と相性の良い様に調整されているとはいえ、おそらく彼女側は、誰とくっついても良い様な作りなのではないかな、という気が、実はしてます。速水好みに調整された性格や思考パターンというのは判るのですが、速水の子供を産む為に調整された、とは少し思いにくい処もあるので。それにあれだけオクテだと、最初に琴線に触れたオトコが心を奪いそうな位、悪いけど簡単に陥落しそうなので(笑)。ただ、惚れてしまったら一途に一人を思いそうではあります。そこを巧く運命のレールを敷いた奴らに調整されて、速水と出会う事になったのではと愚考中。

　最高のモノに向けて調整されたという事で、その他の下のレベルのモノをも惹き付けるという設定がある様なのですが、何となくそれは「オリジナルに対するコピー達の遺伝子レベルでの憧憬」なのではと、昨今思う様になりました。それ故に誰もが彼女を思うのだと。で、速水以外となると、例え友人に「それ世界の選択的に有り得ないですよ」と言われようと、善行か来須辺りがベターかと思っております。何れにしても共通項は「『姫』な彼女を甘やかせる立場の人間」って処(笑)