驚異的な記憶力とエンパシーのタレントを持つブルーヘクサ。髪は染めている。余りに過大な能力を持ちすぎた失敗作で、その能力の内容から８才で精神外見共に幼年固定された、実験体。実は竜候補・瀬戸口にカップリングされたウサギであり、先代シオネ=アラダである椿のクローン体でもある。口癖は「めー(笑)」で、その笑顔は「世界を一撃で幸せにする」と言われる破壊力を持つ。『士魂号の部品』になり得るものとして、同じ外見・能力を持つ「ののみタイプ(こちらは成長する)」というのが存在し、5121に関わってくる者としては降下作戦に登場してくる「恵」がいる。Ｓランクエンドの過程で「希望」或いは「未来」と書いて「のぞみ」と読む本名が明らかになる。そのタレントと育ち故に真実を知っている様だが、幼年固定の哀しさで、その言葉は謎に満ちている−ラボで歯を全部抜かれたりとかしてるのに、あっちゃんに比べて実に性格の良いお嬢さんです。エンパシーなんて能力があったら、悪意なんて簡単に感知できて歪みそうなのに、それなりに真っ直ぐなのは、或いは「精神固定」の所為なのかも知れません。悪意を悪意という形で理解できず、ただキモチワルイモノ、という認識しかできないように薄弱されてるのかも、と考えると多少は納得出来るかも知れず。エンパシーを悪用させない為の精神固定なんでしょうね。記憶力が猛烈に良いので、その分何処かを弱らせなければ、性格に歪みが生じる筈ですから。感受性を残す為に何処かに人為的な歪みを与えたという処。まあ実際は、幼年固定は嘘なので、5121でそれなりによき心達に触れて、真っ直ぐなお嬢さんになるのでしょう。そして、何れ「風渡る者」になる。何たって椿様の素養を持っているのですから。

　流石にエンパシーという訳で、周囲は殆ど嘘が付けません。シレッと対処できる様な性格の悪い生き物が、何故か5121に居そうで居ない(やらない奴含む(笑))のは、やはり何らかの意図を含まれた構成なのと、ののみ自身のウサギとしての魅力の力の成せる技なんでしょうか。贄としての舞にあれだけのフェロモンがあるなら、ののみにも当然存在して然るべき、という処ですね。オリジナルに対して、逆にフェロモンを強化された存在と見なしても良いでしょう。「ロリ爆弾」ってのは凄い形容です。強化でなくともこれだけヒトを惹き付ける力があるとすれば、椿って凄いんだなと、若干本末転倒を思う私(笑)。エンパシーってのは本来感情同調ですから、相手に同調するだけでなく、手前にも同調させる訳だから、惹かれて当たり前かなと思ったり。興味深いのはその髪型が何となく古代のみずら髪を思わせる処。椿譲りの幻視力と言い、何らかの神的霊的なものを暗示しているのでは、と思うのは私の穿ち過ぎでしょうか？

　モノカキ的には、言葉の選択がちょっくら難しいですね。どの程度のボキャブラリなのかが読み切れないんですよ。感性がもの凄いだけに、それをどの位の語彙で表現するのかのボーダーが実に難しい。ただのロリロリじゃないですからね。見た目はロリでも言う事はもっともっと真実に近い、痛い現実を言ってくる娘ですから。好きなキャラだけど書きにくいクチの一人です。

　カップリングとしては…うーん。実は、誰と組ませても良いなあ、と思ってたりするんですよね。年齢的なものというだけでなく、その性質上、萌と並ぶ(笑)癒し系アイドルですから。グッチのみならず心に傷を持つ男達をしっかり癒してくれるかな、と。意外な処では舞ののってのも面白いと思う位です(爆笑)