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2001-05-28(MON) | GPM賛歌(笑) |
この処、どっぷりはまってるのがGPM。毎週金曜深夜をフルにつぶして新聞屋が来るまで頑張っちゃってます(爆笑)。おかげで土曜丸つぶれ。ウチはこういうシュミ周りには制約が多いんで、週一しか出来ないんだよね。こんな時だけホテル生活が懐かしかったり(爆)。フルタイトルは「高機動幻想ガンパレード・マーチ」、プレイステーションのゲームね。何のかのと理由をつけて、やるのを後延ばしにしてたんだけど、突如思い立って始めたら、これが滅茶苦茶面白いんですよ。初心者である自分にはツライ部分も結構あるんだけど、それを越えて余りあるシーンに最近遭遇して、これはもう、伝道師にならねば!と謎の決意を逞しゅうしてしまった訳(笑)。 此処とか此処とか見てもらうとキャラデザや世界観や簡単な概略は伝わると思うんだけど、一応手前の言葉でも説明すると、舞台は1999年の熊本。でも一寸世界が変わってて、第二次大戦末に突如襲来した幻獣という勢力と、人類はずっと戦いつづけてるという設定で、しかも、人類劣勢という状況。熊本はその連合国アジア・ユーラシア方面最前線という訳ね。このゲームが始まる直前に、人類が攻勢を掛けて大敗北を喫し、日本国は特別立法で14〜17歳の少年少女迄徴兵する法案を可決、施行したのが一年前。初回プレイヤーキャラである主人公はこの法によって徴兵されて、熊本の急ごしらえの戦車学校(なんと女子高内だ(笑))にやってきた少年・速水厚志。性格はぽややんなおっとり君で、本編の「ヒロイン」(爆笑)。プレイヤーはこのキャラとなって戦車学校で訓練し、「士魂号」と呼ばれる装甲機兵に乗る資格を持つ戦車兵となるか、或いは「スカウト」と呼ばれる戦闘歩兵となるか、また或いは整備・医療・事務・オペレータ等の各担当兵となって、それぞれのポジションで幻獣と闘い(戦闘モードと呼ばれる)、かつ、戦友となる学校の仲間たちと親交を深めていく(学園モードと呼ばれる)、といった、そーいった内容のゲームね。こう書くとありふれたゲームみたいな感じに見えるけど、内容の巧妙さと密度が凄いのよね。妙なオート補完が働くっていうのかな。ああ、上手い事言えん。 何度もあちこちで書いてるんだけど、自分で物語を紡いでる快感が物凄くある。自分の選択で積み重なるドラマの構築が変わっていく、っていうの?マルチエンディングではあるんだけど、向こうから選ばされた道って感じがしないんだわ。更に、最近の体験で気付いたんだけど、NPC(Non_Player_Characterの略)が凄く近い感じがするのね。自分がこの物語の中に入っていって、一緒に世界を体験しているような、そんな感覚の共有感がある。通常のRPGみたく、出てきてるキャラに自己を移入するというのと違って、プレイヤーキャラの中に同居させて貰って世界を追体験させて貰ってる様な感じ?例えていうなら松本零士の「ミライザー・バン」とか道原かつみの「ノリ・メ・タンゲレ」とか手塚治虫の「ブッダ」とかで出てきたような表現。感覚的にノリメタが一番近いかも。自分がその世界に入っちゃった事で、キャラの怒りや悲しみや死が凄く近くて痛い感じがするんですよ。作品世界の根本自体がそういう世界観なんで、見方としてはあながち間違ってないかな、と思う…けど、作った奴らに踊らされてる、と思うのだけは若干癪かも(笑)。尤も、私はそこまで大上段に振りかぶれる程他のゲームを知らないんで、偏った見方だとは思うけどね。 なんでそういう印象があるかってーと、やっぱりそのシステムだろうなあ。人間関係を構築するのに「提案」ってシステムを使うですよ。文字通り相手に提案するの。例えば呼びかけて好みを聞いたり、持ち物の交換を持ちかけたりする訳。で、提案する為には「発言力」とそのキャラの「魅力」のレベル、提案時の「態度」の選択が必要で、忖度を誤ると成功率が下がって失敗するという仕組み。失敗すると相手の印象が下がるし、成功するとあがる。マイナス提案もある。これで人間関係を色々に構築するのね。自分が相手をうんと好きでも、相手はそうでもないとか、その逆とか。一寸声掛けるだけでぐっと親密度を上げるNPCが居るかと思えば、なかなか振り向いてくれないNPCもいたりする。NPCはNPC同士でそれぞれプレイヤーと同じように「提案」しては関係を結んでたりするので、こちらの預かり知らぬ処で「陰謀」が動いたりするのだ。勿論向こうからの提案もある。人間関係が変化すれば、異性なら恋愛関係、同性なら親友といった関係も構築されてきて、これがまた面白いんだよね。異性の恋愛関係も、二人以上に良い顔したりすると、「争奪戦」が発生してどっちを選ぶのか二人に詰め寄られたりするのだ(爆笑)<ちなみにおいらはまだ起こした事は無い。起こす前に「密会」技能入手したし(笑) そーかと思えば同性だっつーのに「運命の友」状態(友情関係の最高位)をハイレベルでキープすると、なんか妖しげな雰囲気と台詞が飛び交ってくるし(爆笑)。勿論、孤高を保つ事も可能なんで、一匹狼で行く事もOK。現実には凄くツライ道になる(*1)けど、選べない訳じゃ無いのがこのシステムの良いところ。大体おいらなんか最初、巧く発言できなくて、これに近い状態だったし。完全に良い出来と言う訳じゃないのがご愛嬌で、「あ 何か間抜け」みたいな部分もあるけど、それでも感情移入するには何ら問題なし。若干脚本に女流臭がある事を除けば、キャラは軒並み格好良いし、みんな思わせぶりなんで、謎解き好きにもお勧め。「ヒロイン(笑)」にしてからが実は…だし。面白過ぎです。 *1:人間関係が同程度になると向こうの得意技能を教わる事が出来るのだ。 気になるといえば言えなくも無い突っ込み処が、最前線というには余りに不似合いな(どうみても激戦区に見えない(笑))学園モードの日常で、敗戦前の体制が維持されてる様には全然見えないどころか、現代日本の体制下で戦争中って感じなのだ。劣勢な割にゲーセンやってるし、灯火管制なんてないし(意味が無いって話もあるんだろうな)、いくら原爆は投下されず、幻獣勢力と戦う為に全国家が一丸となっている(勿論共同戦線を張ってる訳だから、技術相互供与とか資源供給とかもあるとは思うが)という事情があるにしたって、闘いながらこういった繁栄は可能なのか?という謎は大いにあって、ちゃんと時代的な背景検証をすると相当に突っ込み処満載(笑)。でも多分、設定の関係上、という「イデの力(*2)」を行使して強引な説明されそうな気がするのが一寸ね。まあそんな事はこのゲームそのものを楽しむには些細な事にしないと勿体ない。「幻想」って位だから「こーいうもの!」と力いっぱい暗示を掛けましょう(爆) *2:何でもあり(笑)。同義語に「これはSF!」という凄いのもある。 一方戦闘モードは…自分が苦手様なんで、評価しにくいんだけど、良い作りなんじゃないかな。戦争シミュに慣れてる人間には物足りないだろうと思うんだけど、初心者が色々試行錯誤してスキルを上げる、という部分については、非常によく出来てると思うもの。無茶な戦闘が無いわけじゃないんだけど(有る条件が揃うと、スキルが足りなくても無条件ですんごく厳しい戦地へ行かされるなんて事もあるのだ)、なんたってストラテジ系シミュ苦手な私が面白い、と思えるんだから推して知るべし。戦闘スタイルも「士魂号」を使って「狙撃系で攻めていく」「剣や格闘系で攻める」とか「スカウト」になって自分の手足で極める(勿論一発食らったら一巻の終わりなのは言うまでも無い)とか、自分の戦法を考えていけるってのも面白いと思うし。鍛え方次第でマスターアジアな東方先生になれるってのは楽しいと思うぞ。昇進して司令(小隊指揮官)になれば、部下のNPC達の部署換えから転戦まで考えられるらしいし(ちなみに司令じゃなくても配置換えは提案できる。この場合は「陳情」で、自分の部隊の上に居るお偉いさんに発言力を行使して、自分の昇進や欲しい物資、果てはデート用のチケット(笑)から他人の配置転換まで上申出来るのだ。更に自分や他人の配置移動を誰かが陳情していた場合、こっちから陳情し返して阻止する事も可能。無論扱いは「提案」システムと同じだから、沢山の発言力を持ち、成功確立さえ高いならこっちの思いのまま)。やりこみをすればするほど色々な楽しみ方が出来るって寸法。スルメか麻薬かって位の多彩な可能性。ああこれは勿論学園モードも然りね。 そんな訳で、興味の向きは今すぐGET!百万の文言よりその体験こそが、この世界の面白さを語ります。こっちへおいで、一緒に幸せになろうよ(笑) 追記:長くなっちゃったんで、はまった勢いで某所にガイキチみたいな文章をまたもや書きまくって伝道師に覚醒した経緯についてはまた何れ。キャラはまりと共に陶々と語ったる、ってこれじゃまるでソックスハンター覚醒みたいやん(爆) |
2001-05-05(SAT) | 困惑のGWもあと二日(笑) |
先日ご紹介した「仮面ライダーSPIRITS」について一寸。実は正当ファンには絶対何か言われそうな感じはあると思ってる。だっておいら、仮面ライダーについては思い切り曲がったファンだし。友人という友人に「ライダーマンが好き」というと「邪道」「それで仮面ライダーが好きって言うな!」「裏切り者!」っていっつも虐められてるし、仮面ライダーごっこといえば、余り見てないのが禍いして必ずショッカーの一兵卒で、怪人にすらして貰えないのだ(爆笑)。大体村枝賢一はどっちかいうとシチュエーションの人で、かわぐちかいじなんかもそうだよな。おいら、ナガノの嫌悪するシチュエーション作家には、割と弱いんですよってえか割とじゃねえな。全くのツボだ。やだやだヲは(笑) こんなとこでヘロヘロくだんねえ文章書いてたら、古い知り合いからメールが届く。「そんなに暇こいてるならとっとと話の一本も書け!」と実に厳しい内容でございました。とほほ。先日読んだナガノのロングインタビューと併せて突き刺さるねえ。あれはもっと痛くて「40過ぎたら物語が書けなくなる」。ぐっさり。とりあえずゲッターだったらシチュエーション物を幾つも用意できるというか今すぐ書けるんだけど、いっぱい抱えてるオリジナルとか、書いてないパロとかは…ウェーブ向いてないんで多分ムリだな。こういう時、構造設計立てて話の書ける方が羨ましいですはい。システマチックに書けちゃうって事だもんね。こういうのはプロ的だわ。伏線だって自在やし、濃密な話にもしやすいだろうな。おいらは内部が吐いてこないと書けないもん。自分が先判ると意欲を失って書かなくなるからって、エンド以外は考えないし。そのエンドも状況如何で変えちゃうんだから滅茶苦茶や(笑)。 とりあえず、以前から書く事にしていた銀英周りと冴木モノとエヴァは此処に書いてくかな。マクロスは全部絵だから公開のしようがないし(流石に200枚以上の下書きをスキャンしてサーバに置く気はない(爆))。オリジナルはどうしようかなあ…ライフワークの「BLUE_MONUMENT」は小説&シナリオだから、此処へ公開するなら加筆修正(笑)しながら上げていけば良いけど、「BLOODY_EMBLEM」は漫画だから流石に以下マクロスと同文(笑)だし、「バリラックスハーツ」や「幻想大陸ドランクゥ(仮)」は媒体的に絵にしたいんだよなあ。絵という話をすると「カラーアイズメモリーズ」は小説だけど「ラグGシリーズ」は絵のイメージが濃厚だし…うーん。うだうだ悩む前に書け?ごもっとも。とほほ。 |