2.SEX
「強がって見せてるけど、此処はどんな感じかしら?」
言うなり素子は舞の側に歩み寄って、キュロットの上から局所を踏みつけた。
水質様の濁った音がして、股上にうっすらとシミが湧く。
「う…!」
素子の顔に酷薄な笑みが浮かぶ。
「あらあら、こんなにしちゃって、はしたないったら。だらしない口は此処かしら?!」
そのまま、グリグリと踏みつける。
「あ!」
その刺激が更なる欲を招いて、激しい疼きを呼ぶ。
靴の角が当たる毎、身体がびくりと跳ねた。
「芝村も、こんな時には見る影もないわね。さぞかし、アイツの前では乱れてるんでしょ?」
「う…ち、違…」
「何が違うの?」
素子はしゃがむと、舞のキュロットを脱がし、タイツと下着を脱がした。
そして、腰を突き出す様な形に、座らせる。
舞は抵抗しようにも、動く事も叶わない。
ただ諾々とされるがままだ。
素子は祭の引き出しから、ノート大程の鏡を取り出すと、舞の前に置いた。
「ほら見なさい!自分のみっともない様を!」
背後に立って、目を逸らそうとする舞の顔を、無理矢理鏡に向けさせる。
「壊れた蛇口みたいに汁が出てるわよ?」
鏡に映った舞の陰部は、赤く、しとどに濡れており、その愛液は留まる事無く、激しく染み出していた。
「靴で踏みつけられただけでこんなになるなんて、貴女変態?」
「違…っ!これは…っ」
「クスリの所為だと言いたいの?」
言いながら素子は服越しに舞の乳首を摘んで捻る。
「…ぁ!」
じゅぷり、と音を立てて、愛液が大きくわき出る。
「こんなに感度が良くなる様には作られてないんだけど?」
ぺろり、とその指を舐めて、舞の下の「唇」に手を伸ばす。
「凄い感度よね?そんなに、アイツとは気持ちよかったの?」
充血し、腫れ上がったそれを、挟み込む様に指が動いて、陰核をつるり、と撫でる。
「あ!」
電撃が走った様に、舞の身体が大きく仰け反った。
だが、素子は構わず指を突き入れる。
「…っあっ」
「ふふ…どう?三本じゃ、物足りないかしら?」
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、と激しく出し入れを繰り返す。
「ぅ…ぃつ…ぅっ…あ!」
舞の顔が、苦痛と快感に歪む。
だが、素子の手は、容赦がない。
「こんなので痛がるなんて、処女でも無いクセに。そういうフリをする様、大事なお父様とやらから教わったのかしら?」
「ち、ちを…っ、ぶ…じょく、するな…っ」
「侮辱なんかしてないわよ。男を籠絡する術を教えるなんて、素晴らしいじゃないの」
「ろう…らく、では…ないっ」
「じゃあ、手玉に取る」
「お、おのれ…っ」
舞は素子を睨み付けた。
「偉そうね、貴女。立場が判ってないんでしょ」
手の動きが激しくなった。
「あぅ…!」
「此処をこんなにぐちょぐちょにしていて、どの口がいうのかしら?」
「あ…!あ…!あ…!あ…!あ…!」
音のぬめりも、激しくなる。
「少しは自分の立場ってのを弁えなさいよね!」
「あああああ…っ!!」
くてり、と舞の首が落ちる。
「もう、イッちゃったの?つまらないわね」
素子は肩を竦めると、舞の膣から指を抜く。
「う…」
きらり、とぬめりの糸が光った。
その指を、素子の目が凝視する。
「…これは驚いたわ」
指に付いた、一筋の赤い糸。
「昨日出撃があったばかりだから、ピルは飲んでる筈よね…って事は」
素子の口元が、少し歪む。
「…ふうん…よくもまあ、我慢してたものね…」
がっくりと垂れた舞の口元から、微かな吐息が漏れた。
ぴくり、と素子の眉が動く。
「…じゃあ、一寸作戦変更」
再び、酷薄な微笑を浮かべて。
「休むのはまだよ。もっともっと楽しませて貰わなきゃね」