あとがき …開戦時話と大陸話とに死ぬ程カブってますなあ>終焉話。ついでに言うと「喪失」にもカブる部分があって随分と展開に悩みましたよ。要は私がこの手で思い付く話がそんなんばっかだってだけなんですけどね。多分ガンパレでこういう話考える奴なんて殆ど居ないだろうなあなんて思いつつ、閃いてしまうとどうしようもないってのが性でして。作り事の物語の世界は綺麗であるべきだろうけど、実際の闘争は綺麗事では語れないだろうとなってしまうのが、政治屋好きの哀しさですね。そういう世の理を乗り越えてみせるのが絢爛舞踏とHEROだという話もありますが、物事ははそんなに簡単ではありません。そんな訳で「幻想終焉(仮)」はそういう話になります。めでたしめでたしで終われるような世界は夢とお伽話にしか存在しないという、そういう下世話な話。 この話は幻獣が撲滅され、黒い月も消滅した後の第五世界が舞台です。全てが終わり、介入は放棄され英雄が生まれ、ゲーム内ではめでたしめでたしで終焉したその後。本当にめでたしめでたしでケリが付くような事になっているのかどうか、という事を考えると、どうしても「そんな筈はねーだろ」とツッコミ入ってしまう身としては、やはり、閉じられた世界の中のゴタゴタを考えてしまう訳ですよ。ウチの忠孝君はアニメ版の様に気の短い杓子定規でも無ければ、大本営の様に理想を追い掛ける少年の様な綺麗事も一切言いません。何処迄も柔軟で現実的な、清濁併せ呑む頭の良い大人です(私の表現技量はさておき(核爆))。浮世の脂っこい世界から抜け出したいと思いつつ、極めて政治的に、何処か飄々と、世渡りをしていく男でもあります。そういう解釈を為されたキャラが相手では、所詮お伽話は夢物語だと言う事で、御勘弁の程。 プロローグと銘打っては居るものの、実際の処これはパイロット版であり、本当はこの話の前後や中(!)にも色々と話があるのですが、まあ、種明かしや続きは何時か書く予定の終焉本編をお待ち下さいという事で。主役は御覧の通り誰かさんで、それで宜しければ(笑)。本当はそろそろこういう系統の長編に手を付けたい気分なんですよね。じっくりと。でも、もう少し色々こまいのも書きたいんですよ。並行出来ないのが問題様か。むー。第一XXがこんな状態で、面白がってくれるヒトなんているのかしらん?かーなーり、酷い話ですしねー(笑)。英雄の是非迄問うて、GPMという話の世界観を根底から覆してる辺り、相変わらず天邪鬼ではあります。結局の処こういう話が好きなんでしょうねえ、私。そんなんで良ければお楽しみに。
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