「一体、何が足りなかった!一体何が!
 策か?力か?刻か?それとも、思いか?

 熱い思いならば、誰にも負けてはいない!

 今また此処で喪えというのか?
 今また、再びの絶望を、味わえと?
 全てを失ってなお、血を吐いて、立ち上がれと?」

 見上げた空からは、激しい雨が降り落ちる。
 血に濡れた戦場の跡地と、わかりきった、たったひとつの犯した間違いを、
 責めつける様に。

 『間近で阿鼻獄の創られる様を見続けよ。
 そして、しでかした事の重さに、懊悩し続けるが良い。

 それが貴様の 罪だ−』







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