栄光の雫 あとがき

 続いて、既作の銀英からも置いてみました。軒しのぶ様のサークル「Milch Strasse」発行の「禁断の果実」にゲストさせて頂いたヤツ。元本は完売なんで、まあ良いかなと(笑)。銀英は殆ど絵か長編なんで、長さ的に丁度良いという判断でこいつ。実は初めて書いた帝国だったりします。ほら、イタノさん、銀英では同盟か過去史(ラグG&ロンゲスト)の人だからさ(笑)

 「WHATIF」ってサブタイトルで断っている通り、所謂仮定モノです。丁度ネタを考える時期に「ベルセルク」にはまり、「グリフィスの様な展開になったらこのにーさんはどーなるんかな?」という思考実験から、この作品が出来ました。ただ、この検証してびっくりしちゃったのは、「うわーおハル、何でこんなザルで政権取れたんだー?」ですね。いやもう穴だらけ。オーベの「必然」に感銘を受けちゃいましたよ(笑)。

 実は初出時、読者には随分と「もう少し色々書いてくれないと判らない」と言われました。この当時って、読者の想像力というヤツに相当に挑戦的だったので、「どうにでも読める内容」をわざと目指してたのですが、こっちの表現力がそれ以前でしたね(爆)。とほほ。まあ、今だから言っちゃうけど、私自身が行動動機を最後まで決めきれなかったってのもあるんですよ。アンネローゼの子供は本当は誰の子か、によってキルヒの心情が如何様にもなるんでね。一応個人的なイチオシはあるんですが、そこまで書くと強烈な長編になってしまうんで、時間的に無理と判断して止めました。読まれたあなたはどの様に感じたでしょうか。印象をお教え頂ければ幸いです。

感想はメールか掲示板、または以下を御利用の程。

 

 



[PREV]

[HOME] [Novel Index] [PageTop]