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2002-08-22 特設
2002-09-13 追加

エピソードファイナルかんそ。

※ネタバレあり。是非先入観無しで見て欲しいので、見る予定のある人は見ちゃ駄目。

















 龍騎・ナイト・シザーズ・ゾルダ・ライア・ガイ・王蛇・オーディン

 既出ライダーは8人。ライダーは全部で13人。この映画で新たに登場するのは2人。
余す処はあと3人−



 とりあえず、2名の内の1人・ファムは美しいです。一寸お○るを思わせるモンスターはともかく(笑)、ライダーフォルムや所作が優美。もう1人・リュウガが強く逞しいフォルムなのと非常に対照的。

 ストーリーとしては、真司・蓮・北岡・浅倉に加え、美穂(ファム)+1の6人がバトルサバイバルに生き残っている状況からスタートで、神崎士郎がタイムリミットを設けるという状況。設けなければいけない事情は、話の中で次第にあきらかになる訳ですが…つーか、私は最初に優衣がぶっ倒れた処でおよその事情が読めたりしちゃったんですよね(笑)。多分神崎が全員を騙してるなというのは、友人に言われるまでもなく、推測していたし。ノリはまるで999(爆笑)。ただ、それぞれのライダーがどういう幕切れをするのか、とか、ミラーワールドの成立経緯やライダー作成の経緯については、どう開示されるのかを楽しみにしていたんですよ。ひょっとしたらラストライダーは神崎で、勝ち残った奴が神崎と戦うのか、とか思ったりもしてました。結果的にミラーワールドの成立経緯と、神崎が何でミラーワールドへ行っちゃって、なおかつ生きてるのかは全く明らかにされなかったので、この辺りはTVで明らかになって欲しいと思っております。井上敏樹だから投げっぱの可能性もあるのでわからないけど(笑)。おそらくは、優衣がミラーワールドに行ってしまってタイムリミットのある生命を得た事を知り、研究してカードベントに関わる何らかの理論を構築したのが神崎士郎で、その実験台が蓮の彼女、といった処かな。或いは「子供の頃からミラーワールドが見える」優衣の為に様々な研究を行い、もう一人の彼女を起こしたのか。リュウガの正体を考えるにつけ、この辺りは興味深いところですね。多分神崎がリュウガを選んだのは兄貴嫉妬と兄貴怒りによるものと超推理(笑)

 一見偶然からライダーになったっぽい真司君ですが、実は誰よりも必然を持っていた、というのが凄いですね。この物語は全編ほぼ優衣の物語ですが、大元の遠因は約束を破った真司君だったという処で、ちゃんと主役は主役だったというオチはなかなか良いです。てるてる坊主を一緒に作った優衣が、ミラーワールドの優衣なら、ひょっとしたらリュウガはこの時に生まれたのかも知れません。その辺りをもう少し描いてくれたら面白かったのに、と思っています。美穂との関係も面白かったですしね。そして、やはり物語を見届けるのは蓮なのかな、と。

 目立つ、という話をすれば、一番目立ってるのはやはりこの話にしか出ないであろうファム・美穂ですね。一寸すれっからしだけど、良い女ですよ。「そろそろ…死ぬか」は結構ツボど真ん中でした。逆に勿体ないのは王蛇・浅倉。出来たら龍騎に倒されるのが、ライバルとしてのスタイルだろうに…リュウガにモンスターぶっ飛ばされて、ファムに倒されるってのは…シーンとしては悪くなかったけど、彼の強さと執念を思えば惜しかったです。

 一方なんかやらしさ(笑)全開なのがゾルダ・北岡。ゴロちゃんも健在で、最初の変身シーンでは車の窓ガラスの向こう側でうっすら笑ってるし(笑)。ファムに攻撃された時の声が妙に色っぽくて変(笑)。王蛇・ファムが死亡なのに対し、最後に結局脱落、という考え様によっては非常に彼らしい選択なんですが、多少ひっかかるものがなきにしもあらずですね。多分もう余命がないので、形としては死を暗示したエンドではありますが。最後に「42」回目のデートに玲子さんを誘ってるんですが、或いはこの後のデートシーンがTV版最終回に出てくるのでは、と踏んでたりします。私は玲子さんとのデートで死んじゃうのかなと予想したんですけど、一緒に行った友人はこの後の大量発生したレイドラグーンから玲子さんを守って変身し、戦い果てるのでは、と予想しました。悔しいけど彼の方が格好良いし可能性高いなあと。置いていったカードデッキが無い状況も格好良いと思うのですが、多分ゴロちゃんがこっそり持ってきてて、「先生」とかいって渡すんだろうと推測。な、何か美味しいぞ北岡秀一(笑)

 何やら中途半端、という点では、蓮がかなりそんな感じですね。ミラーワールドの結界制御めいた事をしていたらしい神崎がいなくなってなお、最後に生き残ったライダーに恩恵が出るのかどうか、という最大の謎は放りっぱですからねえ(笑)。いや、勿論初めからライダーに恩恵など無くて、単に優衣に生命をやろうとする神崎の企みのみだったんですがね(個人的にはもう一ひねり何かがあるような気がしてならないが)。最後の一人になった時、何が行われるのかは、それを提示した者が失われてしまった以上、永遠に判らないです。ただ、もう蓮は、勝ち抜いた者に何かが出るという事は既に無くても良い、とあの最終段階で思っているのでしょうね。あのラストで終わるって事は、助からないかも知れない事を大いに暗示した内容でもあるけれど、あのオチ自体はTVでのエンドの有り様を感じさせます。レイドラグーン大量発生の「後」こそがTVの最終回かな、と。その方が欲求不満も解消されて、悪くないです。「ロッキー3」のエンドみたく、蓮と真司が最後にサバイブモードでファイナルベントに入り、炸裂してエンド、っていうのも凄く良い感じじゃないですか?

 優衣は…何でミラーワールドが見られて、ミラーワールドに行けたのかが一切明らかじゃないので、そこが不満。真司は優衣に引きずられたと考えるのが順当だけど、優衣自身のその辺りの謎は明らかじゃないから。「アギト」の真魚ちゃんみたいな放って置かれ方したら一寸…井上敏樹だし(爆)。以後のタイムリミットな生命についてはそれなりに判るんですがね。って事は、あそこで合成したリュウガと真司君にも同じ可能性があると?うーん。でも強い生命同士だからなあ(爆笑)。そういえば、もしサバイバルにリュウガが残ったら、神崎はどうするつもりだったんだろう?一緒にミラーワールドへ行って良い気持ち、か?優衣はネジになる事を望まなかったけど(笑)

 一緒に行った友人は「OREジャーナル面子や叔母さんにバレてないってのがつまらない」と言ってましたが、そうですね、変身者的には確かにその辺りはお約束かな。そう思えば北岡の今後予想は割と良い感じなんですが、バレないまま終わるのも今風かも知れません。誰も知らない処で行われた、血を吐くサバイバル。そして勝者はまた、何もなかったかの様に、日常へ戻っていく。ほんの少し、何かを変えて−それも又良し。


−以下2002-09-13に閃いたものを追加↓−

 唐突だけど、ひょっとして、兄貴の絵がモンスターの絵の中に混じってたら?それでいきなりミラーワールドに行ける様になった、とか。約束を破られて泣いていた時に描いているとは思えないけど、それに真司まで加わっていたら?或いは鏡から現れた少女に自分を描かされていたりしたら?うわー、妄想大爆発じゃん!(笑)
てな訳で、この読みは如何でしょうか>そこらへん


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